導入

Eeveeは OpenGL を用いた、スピードと対話性に特化したBlenderのリアルタイムレンダリングエンジンで、 PBR マテリアルのレンダリングを実現しました。Eeveeは3Dビューポートの中でインタラクティブに使用することが出来る上に、ハイクオリティなファイナルレンダーを行うことも出来ます。

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3Dビューポート内でのEevee -- "Tiger" by Daniel Bystedt.

Eeveeマテリアルは既存のシーンのレンダリングをしやすくするために、Cyclesと同じシェーダーノードで作成されます。CyclesユーザーにとってはEeveeはリアルタイムでマテリアルをプレビューするのにとても役立つでしょう。

Cyclesと異なり、Eeveeはレイトレーシングレンダリングエンジンではありません。一本一本の光線を計算する代わりに、Eeveeではラスタライズという過程を踏みます。ラスタライズは光がオブジェクトとマテリアルとどのように作用しあうかを様々なアルゴリズムを用いて推定します。Eeveeは PBR principlesを用いることを意図されているため物理的に完璧なレンダーが出来ない一方で、Cyclesは常により物理的に正確なレンダーを提供することが出来ます。これは、Eeveeでは多くの 制限 があるラスタイズを用いているからです。

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Eeveeでのファイナルレンダー -- "Temple" by Dominik Graf.