Movie Distortion(動画の歪み)ノード
CPU Compositor Only
現実の世界では、すべてのカメラレンズが何らかのレンズ歪みを生成します。しかし、レンダーするものには歪みはありません。したがって、このノードは、動画から歪みを除去したり、レンダーに歪みを追加して、動画クリップにレンダーをブレンドするのに役立ちます。
通常、モーショントラッキング中に使用されます。
歪みの計算
このノードを使用する前に、クリップのレンズ歪みを計算する必要があります。これは、 こちらをご覧ください 。
でK1、K2、K3の値を調整することで実施できます。これらの値を編集する方法の詳細については、入力
- Image(画像)
標準のカラー入力です。
Properties(プロパティ)
- Movie Clip(動画クリップ)
歪みを使用する動画クリップを選択するために使用します。これは、それぞれが異なる歪み設定を持つ複数の動画クリップが存在する場合に役立ちます。コントロールについては、 データブロックメニュー を参照してください。
- Distortion(歪み)方法
- Undistort(歪みなし):
受信した画像の歪みを解消するために使用され、通常、生の歪みのある動画クリップに使用されます。
- Distort(変形):
受信した画像を歪めるために使用され、通常はレンダーされた画像に使用されます。
出力
- Image(画像)
変形/歪みなし実施後の画像。
Distortion(変形) vs Undistortion(歪み除去)
レンダーの変形と動画クリップの歪み除去の両方が可能であり、同様の結果が得られますが、これら2つの方法には違いがあります。
レンズの歪みには2種類あり、簡単に言えば次のように言えます:
動画クリップが外側へ膨らんでいるとき。
動画クリップが膨らんでいるとき。
最初のケースでは、レンダーを歪ませて動画クリップをそのままにしておくことをお勧めします。これは、動画クリップの歪みを除去するには、Blenderでは利用できない追加のピクセル情報が必要になるためです。同様に、2番目のケースでは、動画クリップの歪みを除去し、レンダーはそのままにしておくことをお勧めします。これは、レンダーを歪ませると、使用できない余分なピクセルが必要になるためです。間違ったケースで間違った方法を実行すると、示されている画像のように、境界周りに奇妙な結果が生じる可能性があります。