はじめに

Volume(ボリューム)オブジェクトは、Blenderで OpenVDB ファイルを表すために使用されるコンテナです。OpenVDBは、ボリュームデータの相互運用性と格納のためのライブラリおよびファイル形式です。OpenVDBファイルは、Houdiniなどの他のソフトウェアやBlenderの Fluid simulation(流体シミュレーション) cache(キャッシュ) から生成できます。

Volume(ボリューム)オブジェクトは、3D Viewport(3Dビューポート)の Add(追加) メニューから、または、vdbファイルをBlenderにドラッグアンドドロップすることで作成できます。アニメーションの場合、OpenVDBファイルのフレームシーケンスをインポートできます。

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ワイヤーフレーム、Workbench、Cyclesでレンダリングした WDAS クラウドデータセット。

Rendering(レンダリング)

ボリュームのレンダリングは、煙のシミュレーションのレンダリングと同じように機能します。デフォルトでは、 Principled Volume(プリンシプルボリューム)シェーダー がボリュームオブジェクトのレンダリングに使用されます。デフォルトでは、 densitycolortemperature という名前のグリッドを使用します。これらが使用できない場合は、シェーダーノードで別のグリッド名を選択する必要があります。

制限

  • OpenVDBは、スパースボリュームの表現に優れています。スパースボリュームは、必ずしも狭いバウンディングボックス内に集中しているわけではなく、スペース全体に分散している可能性があります。ただし、Blenderでは、これらは依然として高密度ボリュームとしてレンダリングされるため、パフォーマンスやメモリ使用量は理想的ではありません。これは、将来のリリースで改善される予定です。

  • OpenVDBファイルは、レベルセットとポイントを保存することもできます。レベルセットグリッドは読み取ることができますが、現在、それらをサーフェスとしてレンダリングすることはサポートされていません。OpenVDBのポイントのインポートはサポートされていません。