上級編¶
編集モードでの選択メニューには、より多くの選択ツールがあります。
- シャープな辺
- このツールはある値よりも大きな角度をなす2つの面の間にある辺を選択し、指定する角度が大きいほど鋭い辺のみが選ばれます。
- リンクするフラットな面（平らに繋がる面） Shift-Ctrl-Alt-F
- しきい値の角度よりも緩やかに繋がった面を選択します。平らな面をまとめて選択するのに便利です。
- ミラー
- 指定した軸を中心に反対側の位置にあるメッシュ要素を選択します。
- アクティブな側
- アクティブな頂点に比べて、ある軸方向にある頂点を選択します。頂点選択モードでしか使えません。
- リンク
- 現在の選択範囲と繋がっているすべての要素を選択します。（ リンクしているものを選択 を参照してください）
チェッカー選択解除¶
レファレンス
| モード: | 編集モード |
|---|---|
| メニュー: |
このツールは選択と非選択が交互に並ぶ市松模様を作ります。既にひとつ以上の要素が選択されている時しか使えません。
現在の選択状態から、アクティブな要素から数えてN番目毎の要素（現在の選択モードに応じて、頂点や辺、面）だけが選択されたままの状態に変更します。
選択された要素が島状に散在しているときにこのツールを使用すると、アクティブ要素がある場合はその要素が存在する島のみに適用され、アクティブ要素がない場合は内部記憶に格納されている最初の要素の島のみに適用されます。
- N番目を選択
- N番目の要素を選択状態のままにします。
- スキップ
- 非解除をスキップする（選択したままにする）際のひとまとまりの要素数です。
- オフセット
- 開始地点からのオフセット（ズレ）です。
特徴で選択¶
- 非多様体 Shift-Ctrl-Alt-M
メッシュ中の non-manifold な形状を選択します。この機能はメッシュを編集中で、頂点選択モードか辺選択モードの時しか使えません。操作パネルでいくつかの選択項目があります。
- 拡張
- 現在の選択に追加して選択します。
- ワイヤーフレーム
- どの面にも属さない辺を選択します。
- 境界
- 境界や穴の辺を選択します。
- 多数の面で共有
- 3つ以上の面に共有される辺を選択します。
- 不連続
- 面法線が互い違いな2つの面に共有されている辺を選択します。
- 頂点
- ワイヤーフレーム や 多数の面で共有 に含まれる頂点や、孤立した頂点、隣接しない面に属する頂点を選択します。
- 埋もれた面
- その面に属するすべての辺が、2つより多くの面に属するような面を選択します。
- 頂点数で選択（辺の数で面を選択）
- 特定の数の辺を持つ面をすべて選択します。
- 分離形状
- 面を形成しない頂点や辺を全て選択します。
- 非グループ頂点
- 頂点グループ の一部でないすべての頂点を選択します。
リンクしているものを選択¶
レファレンス
| モード: | 編集モード |
|---|---|
| メニュー: | |
| ショートカットキー: | Ctrl-L |
既に選択した要素と繋がっているものを選択します。メッシュの中に不連続で、重なった部分があるため、他の方法で分離するには面倒くさい時に便利です。
より高度な操作のために、操作パネルから区切りを指定することができ、シームやシャープ、マテリアル、UVで選択を限定することができます。
繋がっているものを選択（繋がっているものを摘みとる） でカーソルの真下の繋がったメッシュを選択できます。L で選択が Shift-L で選択解除ができます。
これはカーソルの下の要素を使い、既に選択している要素は使わない、という点で異なります。
類似選択¶
レファレンス
| モード: | 編集モード |
|---|---|
| メニュー: | |
| ショートカットキー: | Shift-G |
選択している要素と似た特徴を持つ要素を選択します。この選択はツールを作動した後にツールプロパティーで設定できるしきい値に基づいています。ツールの設定項目は選択モードによって変わります。
- 頂点選択モード：
- 法線
- 法線の向きが似ているす頂点をすべて選択します。
- 隣接とみなす面の量（隣接する面の数）
- 繋がっている面の数が同じである頂点をすべて選択します。
- 頂点グループ
- 同じ 頂点グループ に属する頂点をすべて選択します。
- 繋がっている辺の数
- 繋がってい辺面の数が同じである頂点をすべて選択します。
- 面の領域
- メッシュ上の特徴の似た場所、つまりトポロジーの似た箇所が複数あるような場所を選択します。
- 辺選択モード
- 長さ
- 線の長さが似ている辺をすべて選択します。
- 方向
- 線の向き（角度）が似ている辺をすべて選択します。
- 1つの辺を共有する面の数
- 属する面の数が同じ辺をすべて選択します。
- 面の角度
- 2つの面の間にあり、その2面が似た角度をなす辺をすべて選択します。
- クリース
- クリース の値が似ているすべての辺を選択します。
- ベベル
- ベベルの量 が既に選択したものと同じである辺をすべて選択します。
- シーム
- シーム の状態が既に選択したものと同じである辺を選択します。 シーム は有るか無いかが設定される項目であり、 UV テクスチャ に使われます。
- シャープ
- シャープ の状態が、既に選択したものと同じである辺をすべて選択します。シーム は有るか無いか（二値）が設定される項目であり、 辺分離モディファイアー に使われます。
- 面選択モード
- マテリアル
- 使用しているマテリアルが、既に選択したものと同じである面をすべて選択します。
- 画像
- 使用しているUVテクスチャが、既に選択したものと同じである面をすべて選択します。（ UVテクスチャ にあるページを参照）
- エリア
- 既に選択した面とエリアが似ているものをすべて選択します。
- ポリゴンサイド（ポリゴンの辺数）
- 辺の数が同じである面をすべて選択します。
- 周囲の長さ（訳注：UI中では「類似」となっている）
- 周囲の長さ（すべての辺の長さを足した値）が同じである面をすべて選択します。
- 法線
- 既に選択したものと法線の向きが似た面を選択します。同じ向き（角度）を向いた面を選択できます。
- 同一平面上
- 既に選択したものと（ほとんど）同じ平面上にある面を選択します。
選択の拡大・縮小¶
- 選択の拡大 Ctrl-NumpadPlus
- 選択モードに応じて、選択範囲を隣接する要素へと広げます。
- 選択範囲を縮小 Ctrl-NumpadMinus
- 選択モードに応じて、非選択領域に隣接する要素から選択領域を狭めます。
- 次のアクティブ Shift-Ctrl-NumpadPlus
- 選択した履歴を使い、次の頂点・辺・面を周囲のトポロジーから選択します。
- 前のアクティブ Shift-Ctrl-NumpadMinus
- 前のアクティブは単に、最後に選択した要素を選択解除します。
ループ選択¶
簡単にループが選択できます。
辺ループ¶
レファレンス
| モード: | 編集モード --> 頂点選択モードか辺選択モード |
|---|---|
| メニュー: | |
| ショートカットキー: |
Holding Alt while selecting an edge selects a loop of edges that are connected in a line end-to-end, passing through the edge under the mouse pointer. Holding Shift-Alt while clicking adds to the current selection.
既に選択してある辺に基づいて辺ループをすることもできます。それには か、 辺のスペシャル メニュー Ctrl-E の 辺ループ を使ってください。
注釈
頂点 モード
頂点 選択モードでも辺ループを選択することができます。同じショートカットキーを押しながら、（頂点ではなく） 辺 をクリックしてください。
縦の辺ループと横の辺ループ
左の球では、辺が縦に（経線に沿って）選択されています。ループが一周回っていない様子を確認してください。これはループの途中に4つより多くの辺に繋がったポールがあるために計算が中止したからです。一方の右の球では、横に（緯線に沿って）選択された辺が一周のループをなしています。これはループを計算していくと、最初の辺に戻るからです。
面ループ¶
レファレンス
| モード: | 編集 --> 面選択モードか頂点選択モード |
|---|---|
| ショートカットキー: |
面選択モードでは、 辺 を選択する時に Alt を押していると、端から端まで繋がった面のループが選択できます。
頂点選択モードでも、辺を選択する時に :kbd: Ctrl-Alt を押すことで、結果的に面ループを選ぶことができます。
面ループ選択
この面ループは面選択モードにおいて、辺の上で Alt-RMB と一緒にクリックすることで選択されています。選択された辺から縦方向にループが伸びています。
頂点選択モードでの Alt と Ctrl-Alt との比較
面ループは 頂点 選択モードでも選択できます。厳密には、 Ctrl-Alt-RMB は 辺リング を選択してます。しかし 頂点 選択モードでの 辺ループ の選択は結局、面ループを選択することになります。これは、面の対辺を選択すれば、自ずと面全体が選択されるからです。
Edge Boundary¶
レファレンス
| モード: | 編集モード --> 頂点選択モードか辺選択モード |
|---|---|
| ショートカットキー: |
Loop selection on edge boundaries. To extend the selection to all boundaries if the current boundary is already selected use Alt-RMB again.
辺リング¶
レファレンス
| モード: | 編集モード |
|---|---|
| メニュー: | |
| ショートカットキー: | Ctrl-Alt-RMB |
辺 選択モードで、辺（か2つの頂点）を選択するときに Ctrl-Alt を押すと、お互いには繋がっていないものの、 面ループ 上の対辺の連なりとして連続している辺をまとめて選択できます。
辺ループと同様に、現在の選択の状態を使って、辺リングを選択することが出来ます。 を使うか、 辺のスペシャル メニュー Ctrl-E の中にある 辺リング を使ってください。
注釈
頂点 モード
頂点 選択モードでは、 辺をクリックしながら （頂点ではありません）同じショートカットキーを使うことができます。しかし、これは対応する面ループを直接選択することになります。
選択された辺ループと選択された辺リング
図 選択された辺ループと選択された辺リング では同じ辺がクリックされていますが、使われたツールが違うので選択されている「辺の集まり」は異なります。左は辺を基準に計算されており、右は面を基準にしています。
最短パス選択¶
レファレンス
| モード: | 編集モード |
|---|---|
| メニュー: | |
| ショートカットキー: | Ctrl-RMB |
Ctrl-RMB で面や頂点のパスを選択
アクティブな頂点／辺／面から、選択されたものへの最短経路上にあるものすべてを選択します。
- 飛ばして面選択
- 頂点や面の時は斜め移動を可能にし、辺の時は辺リングを選択します。
- トポロジー距離
- 最短経路の計算をするときに経路上の辺の数のみを考慮し、辺の長さを考慮しません。
- 領域をフィル Shift-Ctrl-RMB
- アクティブなところから選択されたところまでの、ありうる最短経路のどれかに含まれるものをすべて選択します。
- チェッカー選択の設定
パス上の要素を交互に選択しやすくします。
- N番目を選択
- N番目の要素を非選択のままにします。
- スキップ
- まとまって飛ばされる要素の数です。
- オフセット
- 開始地点からのオフセット（ズレ）です。
内側領域のループ¶
レファレンス
| モード: | 編集モード --> 辺選択モード |
|---|---|
| メニュー: |
内側領域のループを選択 は選択中の（閉じた）ループの中にあるすべての面を選択します。 頂点 や 面 選択モードで使うことはできますが、予期しない結果になることがあります。選択している辺ループが閉じていない場合、メッシュ上で繋がっているすべての辺がループの内側と判定されることに注意してください。
ループから領域へ
ご覧の通り、このツールではループが複数あってもうまく処理できます。
同じく、「穴」も上手に処理できます。
境界ループ¶
レファレンス
| モード: | 編集モード --> 辺選択モード |
|---|---|
| メニュー: |
境界ループを選択 は 内側領域のループを選択 の逆をします。現在の選択部位の境界（輪郭）の辺のみを選択します。どんな選択モードでも使うことが出来ますが、 面 選択モードの時は実行の後、 辺 選択モードに切り替えます。
これらは図示するのがもっとも簡潔でしょう。
境界ループを選択、は逆のことをし、面選択モードになります。