はじめに

要素を選択する方法はたくさんあり、現在の メッシュ選択モード によって使える選択ツールが変わります。最初にこれらのモードを一通り扱い、その後で基本的な選択ツールを見ていきましょう。

選択モード

ヘッダーの選択モード ウィジェット

レファレンス

モード:編集モード
メニュー:3Dビューヘッダー ‣ 選択モード
ショートカットキー:Ctrl-Tab
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編集モードの選択モードボタン

編集モード では3つの異なる選択モードがあります。ヘッダーにある3つのボタンから選ぶことで、それぞれのモードに入ることが出来ます。

頂点

このモードでは頂点が点として表示されます。

選択した頂点はオレンジ色に、選択していない頂点は黒く、アクティブな、あるいは最後に選択した頂点は白く表示されます。

このモードでは頂点は表示されません。

その代わり、選択された辺はオレンジ色に、選択していない辺は黒く、アクティブな、あるいは最後に選択した辺は白く表示されます。

このモードでは、面の中心に面選択用の選択点が表示されます。

選択した面とその選択点はオレンジに、選択していない面は黒く、アクティブな、あるいは最後に選択した面は白く表示されます。

これらの切り替えボタンを使うとき、修飾キーが使えます。 選択モードの切り替え を参照してください。

ほとんど全てのツールが3つの選択モードすべてで使えます。そのため、 回転拡大縮小押し出し といった物が全てのモードで使えます。言うまでもなく、 1つの 頂点を回転させたり、拡大縮小させたりしても、特に役立つわけではありません(別の場所にピボットポイントを設定した場合を 除けば ですが)。そのためツールによっては、モードによって使いやすかったり、使いにくかったりします。

異なるモードでの例は図 選択モード を参照してください。

複数の選択モード

選択モードを選ぶ際に Shift-LMB を押していると、複数の 選択モード が使えます。これにより、モードを切り替えなくても、頂点・辺・面を素早く選択できます。

選択モード
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頂点選択モードの例

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辺選択モードの例

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面選択モードの例

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混合モードの例

選択モードの切り替え

頂点 から へ、 から へのように、「上昇(ascendant)的に」(単純から複雑へ)モードを切り替えると、切り替えた後のモードでも要素を構成できる部分が選択されたままになります。

例えば、ある面の4辺が全て選択されていれば、 モードから モードに切り替えても面は選択されたままです。切替後のモードで完全な要素をなさない選択部分はすべて、選択が解除されます。

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辺選択モードでの最初の選択状態

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面選択モードに切り替え。

一方、「下降(descendant)的に」(複雑から単純へ)モードを切り替えると、面のようなより「高次」の要素が選択されたままになります。(例えば、四角形面の4頂点または4辺)

選択の拡大・縮小

より高次の選択モードを選ぶ際に Ctrl を押していると、切り替え前の選択要素に接しているすべての要素が、仮に完全な要素を形成していなくても、選択に追加されます。

逆に、低次のモードに切り替える際に、選択を縮小することもできます。

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頂点選択モードでの最初の選択状態

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辺選択モードに切り替え

陰面処理(選択を見えているものに限定)

3Dビューのシェーディングがシェード(訳注:レンダーとマテリアルを指す)やソリッド、テクスチャであり、バウンディングボックスやワイヤーフレームでないときは、ヘッダーに第四のボタンが表示されます。立方体のようなアイコンで、選択モードのボタンの右にあります。

有効化されていると、オブジェクトの形状で遮られた頂点を見たり選択したりすることが出来なくなります(まるでオブジェクトの中身が詰まっているようになります)。これはビューポートにおいて、深度バッファーに基づいて情報を削ることで実現しています。

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陰面処理が無効

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陰陽処理が有効。

選択ツール

編集モードでの選択メニューには要素を選択するためのツールが用意されています。これらのツールに関しては、以降のページでより詳細に解説されています。

矩形選択

四角形の範囲の選択が出来ます。 B

矩形選択の例
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初期状態

../../../_images/modeling_meshes_selecting_introduction_border-select2.png

選択中

../../../_images/modeling_meshes_selecting_introduction_border-select3.png

完了

初期状態 では 矩形選択 が有効化されたことが点線の十字線を表示することで示されています。図 選択中 では、 LMB で四角形を描くことで 選択領域 が指定されてます。最後に、 LMB を離すことで、選択が完了します。図 完了 を参照してください。

円選択

円形の範囲の選択ができます。 C

円選択の例
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初期状態

../../../_images/modeling_meshes_selecting_introduction_circle-select2.png

選択中

../../../_images/modeling_meshes_selecting_introduction_circle-select3.png

ドラッグ

円選択の例辺選択モード で辺を選択する例です。辺が円に交わった瞬間に、その辺は選択状態になります。このツールはインタラクティブ(訳注:逐次処理する)であり、 LMB でドラッグしている間も辺が選択状態になります。

要素の選択を解除したい場合は、 MMB を押したまま、クリックやドラッグをしてください。

注釈

3Dビューのシェーディングがバウンディングボックスやワイヤーフレームの場合や、 陰面処理 が無効の場合の話ですが 選択モードの時、選択用の円は、面を指し示す選択点を横切る必要があります。選択点は通常、小さな四角の点で指し示され、各面の中心にあります。

投げ縄選択

このツールを使うには Ctrl-LMB をドラッグしながら使ってください。

An example of using the Lasso Select tool in Vertex Select Mode.
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初期状態

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選択中

../../../_images/modeling_meshes_selecting_introduction_lasso-select3.png

完了

他のツール

全てを選択(解除) A
全てのメッシュを選択(解除)します。
反転 Ctrl-I
選択していない全てのメッシュを選択し、選択しているメッシュの選択を解除します。
ランダム
ランダムな頂点、辺、面のグループを、パーセント(%)の値に基づいて選択します。
選択を拡大 Ctrl-NumpadPlus
すでに選択しているものに隣接するものを選択に加えることで、選択範囲を拡大します。
選択範囲を縮小 Ctrl-NumpadMinus
現在の選択範囲の辺縁をなす要素の選択を解除します。