Timeline(タイムライン)
Timeline エディタは、時計のアイコンで示され、キーフレームを操作し、プレイヘッドをスクラブするために使用されます。
Timeline を使用すると現在のフレームやアクティブオブジェクトのキーフレーム、アニメーションシーケンスの開始フレームと終了フレーム、およびユーザーが設定したマーカーが表示され、それによりシーンのアニメーションの概要を把握できます。
Timeline には、アニメーションシーケンスを再生、一時停止、およびスキップするための Transport コントローラ が含まれています。
また、 Keyframe、Keying Set および Marker を操作するためのツールが含まれています。
メインビュー
Timeline のメインリージョン には、時間に沿ったアニメーションフレームが表示されます。
Keyframe (ダイヤモンドの形)、Playhead (青いハンドル)、Scrollbar (下に横たわるボタン) があります。
ビューの調整
Timeline は、MMB を押したままを左右にドラッグすることで、その領域をパンすることができます。
Timeline をズームするには Ctrl-MMB や Wheel 、または NumpadMinus や NumpadPlus を使用します。
エディターの下部または右側にあるスクロールバーを使用して、ビューをパンおよびズームすることもできます。
プレイヘッド
Playhead は、現在のフレーム番号が上に書かれている青い縦線です。
Playhead は、タイムライン上部にあるスクラブ領域内で LMB を押すか、押したまま左右にドラッグすることで、新しい位置に移動できます。
Left または Right を押すことで Playhead を 1 フレーム単位で移動させることができます。また、Shift-Left または Shift-Right を押すことで、先頭または最終フレームにジャンプできます。
フレームレンジ
デフォルトでは、Frame Range はフレーム 1 で始まり、フレーム 250 で終了するように設定されています。Frame Range は、タイムラインのヘッダー右上または Output Properties で変更できます。
Keyframes(キーフレーム)
選択がアクティブになっているオブジェクトは、Keyframe が菱形で表示されます。
Keyframe はクリックによる単一選択、Shift を押したままでのクリックによる複数選択、キーフレームの周りを矩形にドラッグすることでの複数選択が可能です。選択後、単一のキーはドラッグで、複数のキーは G で移動できます。また、S で複数キーのスケーリングができます。
Timeline --> View --> Only Selected Channels を有効にすることで、選択した対象のチャンネルのみが表示 されます。Armature の場合はオブジェクトの Keyframe と、ポーズモードで選択されているボーンの Keyframe が表示されます。
マーカー
詳細については Markers page を参照してください。
ヘッダー
ポップオーバー
Playback ポップオーバー
Playback ポップオーバーには、アニメーションの再生を制御するオプションが含まれています。
- Sync
-
アニメーションを再生すると、3D Viewport の左上に Frame Rate が表示されます。シーンが複雑で指定した Frame Rate よりも再生が遅くなっている場合には、以下のオプションを使用して再生を同期について設定します。
- Play Every Frame
Playback が遅い場合でも、すべてのフレームを再生します。
- Frame Dropping
Playbackがシーンのフレームレートよりも遅くなった場合、フレームをを飛ばします。
- Sync to Audio
Playbackが遅すぎてオーディオとの同期を維持できない場合、フレームを飛ばします。
- Audio
- Scrubbing
アニメーションにサウンドが含まれる場合にはこのオプションにより、Playhead を LMB またはキーボードの矢印で移動させている間、サウンドのビットを再生します。
- ミュート
オーディオソースからのサウンドをミュートします。
- Playback
- Limit Playhead to Frame Range
マウスを使用した再生範囲外フレームの選択をできなくします。
- Follow Current Frame
アニメーションエディタは、アニメーションが再生されている間、常にタイムインジケータに従うように設定できます。アニメーション、およびフレーム変更の際、次のようになります: カーソルが画面の終わりに達すると、同じ幅の次の範囲のフレームが表示されます。
- Play In
- Active Editor
Animation Editors および All 3D Viewports が無効になっている場合、再生中に Timeline を更新します。
- 3D Viewport(3Dビューポート)
再生中に、3D Viewport と Timeline を更新します。
- Animation Editors
再生中に Timeline、Dope Sheet、Graph Editor、Video Sequencer を更新します。
- Image Editor(画像エディター)
Image Editor の Mask モードの更新をします。
- Properties Editor
アニメーションの再生中に、UI のプロパティ値が更新されます。
- Movie Clip Editor
再生中に Movie Clip Editor を更新します。
- Node Editors
再生中にノード エディタ内の、ノードのプロパティを更新します。
- Video Sequencer(ビデオシーケンサー)
再生中に Video Sequencer を更新します。
- Show(表示)
- Subframes
現在のシーンサブフレームを表示して変更できるようにします。
Keying ポップオーバー
Keying ポップオーバーには、Keyframe の挿入に関係するオプションがあります。
- Active Keying Set
-
Keying Set は、複数の Keyframe チャンネルを 1 つにまとめたものです。これを使用することで、複数のプロパティに対して同時に値を記録させることができます。Keying Set が選択されている状態で Keyframe の挿入を行うと、Blender により、選択中の Keying Set に登録されている全てのプロパティに Keyframe が挿入されます。Keying Set は LocRotScale など、予め登録済みのものがいくつかある他、Properties --> Scene --> Keying Sets + Active Keying Set のパネル内で定義できます。
- Insert Keyframes (プラスアイコン)
アクティブな Keying Set のプロパティに対し、カレントフレームへ Keyframe を挿入します。
- Delete Keyframes (マイナスアイコン)
アクティブな Keying Set のプロパティから、カレントフレームの Keyframe を削除します。
- New Keyframe Type
挿入する Keyframe Types を指定します。
- Cycle-Aware Keying
Trivially cyclic curves に対して Keyframe を挿入する時、Cycle の整合性を保ったままハンドルが適用されます。(既存の Cycle を微調整する際にとても便利です):
キー挿入を Cycle の基本周期の外側で行った際に、周期の内側へのキー挿入に変換されます。
終了キーの1つを上書きすると、それに応じてもう片方が更新されます。
Auto Keying ポップオーバー
レコードボタン (⏺) は 自動キーフレーム を有効にします:3D Viewport で変換すると、アクティブオブジェクトの既存のキーフレームが追加または置換されます。たとえばこれを有効にして、まず Playhead を任意のフレームへ移動させます。次に 3D Viewport でオブジェクトを移動させるか、UI のプロパティへ新しい値を設定してください。
プロパティに新しい値を設定すると、Blender がトランスフォームプロパティの現在のフレームに Keyframe を追加します。その他の使用例としては、Fly/Walk モード による移動/飛行の軌跡の記録や、Lock Camera to View によるカメラの視点操作の記録があります。
注釈
Auto Keyframe は、3D Viewport での (オブジェクトとボーンの) トランスフォームプロパティに対してのみ機能することに注意してください。(たとえば Property Editor での、マテリアルのカラーアニメーションに対しては有効ではありません) 。
- Add & Replace / Replace
Auto Keyframe モード時の動作を設定します。同時に有効にできるモードは 1 つだけです。
- Add & Replace
Keyframe の追加または置き換えをします。
- Replace
既存 Keyframe への置き換えのみを行います。
- Only Active Keying Set
有効にすると、プロパティの新しいキーフレームがアクティブな Keying Set に挿入されます。
- Layered Recording
アニメーション上で行われるすべてのループ/パスに新しい NLA トラックとストリップを追加し、非破壊的な調整を可能にします。
ヘッダー
Timeline ヘッダーのコントローラ。
Transport コントローラ
各ボタンは Playhead の設定、再生、逆送りに使用されます。
- Jump to Start (❙⏴) Shift-Left
カーソルをフレーム範囲の先頭に位置させます。
- Jump to Previous Keyframe (◆⏴) Down
カーソルを前の Keyframe の場所へ移動させます。
- Rewind (◀) Shift-Ctrl-Spacebar
アニメーションシーケンスを逆方向に再生します。ボタンを押すと、表示が Pause に切り替わります。
- Play (▶) Spacebar
アニメーションシーケンスを再生します。ボタンを押すと、表示が Pause に切り替わります。
- Jump to Next Keyframe (⏵◆) Up
カーソルを次の Keyframe の場所へ移動させます。
- Jump to End (⏵❙) Shift-Right
カーソルをフレーム範囲の末尾に位置させます。
- Pause (⏸) Spacebar
アニメーションを停止させます。
Frame コントローラ
- Current Frame Alt-Wheel
Animation/Playback の範囲での、現在のフレームです。Playhead の位置でもあります。
- Preview Range (時計アイコン)
全体ではなく狭い範囲をプレビューするために使用される、一時的な Frame Range です。プレビュー範囲はビューポートのみに影響し、レンダリングの出力には影響しません。Preview Range を参照してください。
- Start Frame
Animation/Playback 範囲の先頭フレームです。
- End Frame
Animation/Playback 範囲の最終フレームです。